self liner notes

2018/04/03 (Tue) RELEASE

blue whirl


ご無沙汰の高畠です。

11/17にblue whirlというアルバムがHalujioからリリースされます。それについて少し書こうとかと思います。

元々タイトルとか曲など構想してたのはもう2-3年ぐらい前になるかな?

風に伴うとかは前のドラムがいた時からあったし

確認したら2019年の12月ぐらいに打ち込んでいてそんなに前の曲だったかとビックリしました。

blue whirlって言うのは海外の山火事を研究してるチームが発見した現象で詳しく書き過ぎると科学の教科書みたいになるからざっくり書くんですけど水上に浮かんだ石油の上で火災旋風を起こしたら青く安定した状態の火災旋風になった…

みたいな感じです。

昔の我々の曲だとライブ感重視で早い曲が多かったりギターとベースとドラムっていう同期とかも無い曲がメインでした。

ただ音楽的にもボキャブラリーが上がってDTMも覚えてきた段階でやりたい音楽をもっと洗礼して出来るようになったので

そういうアルバムを作りたいと思いました。勿論今までのHalujioっぽい曲もあります。

今までのHalujioだと溌剌と音楽をやって、

言えば赤く燃え上がり空気を沢山取り込んで燃やし続ける山火事を起こしてしまう様な火災旋風の音楽なイメージでしたが、敢えて音数を減らしたり逆に凄い数のコーラスやギター、ストリングスなど入れたクリーンな状態の音楽を

アルバムとして残すことが出来ました。

曲の解説も今回頼まれたんですけど折角なんで一旦は聴いて欲しいです。

その内やるかもしれないけど…頑張って作ったし歌詞も上手い事自分っぽくて気に入ってるんでね…

頭をハテナにしながらでも良いしコイツ良い事書くやんって思って貰えたら嬉しいです。

11/17からツアー回ってファイナルは2/9です。来れそうな所があれば是非お願いします。



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os


ご無沙汰してます。高畠です。

先月末はシェルターでの企画がありました。来て頂いた皆様ありがとうございました。

とっても楽しかったです。

そこで秋頃にアルバムを出すのと6/8にosという楽曲を配信する事を発表しました。

今回はそのosという曲について綴ろうと思います。

このosという曲は実は2月に出した無粋という曲よりも前に出来ていました。

コロナ禍になったぐらいなので2年位は経つのかと言うところです。

いざosが出来てバンドに出したタイミングあたりで前のドラマーが辞める事になってしまい

リリースの話とかもあやふやになってしまって結局出せずにいた所で

ほっそーが入ってくれて実際にアルバムを出す事が決まった所でやっと形になって世に出る事となりました。

ただ実際当時の原型のままと言う訳じゃなくて構成が変わったり

そもそもドラムのレコーディングの直前まで決まってたサビを実際にレコーディングを聴いてたらこれじゃない!

となって改めてメロディーを付けたりと紆余曲折ありながらやっとこさリリースされました。おめでとう。


まず曲のコンセプト何ですけれどSOSを出すのって勇気がいるし難しくない?

って所から始まってます。

自分自身スーパーネガティヴ人間なので助けて欲しい!なんて言えないんですよ。

だからSOSの一歩手前って事でosにしました。

そんなosって信号もososos...と繰り返してたらSOSになると思って、要は見た目が違っても本質は一緒なんですよね。

助けて欲しければ呼んでほしいしライブに来て欲しいしこの曲が助けになれば!と思って書きました。なんか恥ずかしい…笑


歌詞としてもやっぱり人それぞれあるし実際強がって何を考えてるのかなんて分からなかったりするしそれが腫らした目の奥であれば余計に気付けなかったりするし…

そもそも人と関わるのがしんどい時こそ音楽が寄り添ってくれると思うんですよね。

だから気付いて欲しいし響いて欲しいなっと思って書きました。

因みにイントロとかで地味にモールス信号が鳴ってるんですよね。紛れてるので耳を澄まして聴いてみてください。

なんやかんや書きましたが自分の解釈で聞いてもらうのが1番ですからね。と言っても大それた事も書いてない気がしますが…是非聴いてあげて下さい。



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無粋


ご無沙汰してます。高畠です。

先日リリース致しました「無粋」ですが皆さん聴いて頂けましたでしょうか。

Halujioにはあまり無かった遅めのアッパー目でかつダークな曲調に挑戦した曲です。

なんやかんやライブで幾度とやって参りましたが評判も良くデジタルリリースする運びでございます。

そもそもコンセプトとしてはSNSが苦手でTwitterもインスタもやっていない今時珍しい人間なのですが

タイムラインとかで誰かが誰かに悪口言ってたり愚痴を書いてたりと

目に止まるだけで反論したくなる気持ちもありつつなんだかなーって思ってやめてしまいました。

誹謗中傷だけで人が死んでしまう時代だからこそ乗りこなし方と言うか、

どうしても生活に結びついてしまう物だからこそ気にすんなよ!って気持ちで書きました。

ただSNSやるのが悪いとは思わないですし、けど悪い奴は悪いし、

その言葉とか使い方は粋じゃないなってとこから無粋とタイトルにしました。

ただ色んな気持ちだったり平たく言ってしまえば頑張れよ的な言葉で片付く言葉が多い歌詞なので何とも言えないんですけど例えば2番のBメロの

「風呂敷を畳む準備の先」

ってワードは何か続けてた事を何かと言われて辞めてしまいそうになってる所からその先へ行けたらって思いだったり、後はラスサビの

「笑いながら上げた右手のその覚悟に

見惚れてしまってたんだ」

とかは完全にライブ中に見えてるお客さんの姿ですよね笑

何かの1万人規模のライブ見にいった時に絶対見えないだろって位置から溌剌とした笑顔で見ているお客さんがいて

そっちの方に目が行っちゃったんですよね。

結局音楽を作る人間なのでやっぱり辛い事とかあったら音楽で元気になって欲しいんですけど

この曲は元気つけたいけど角度が違っていて面白いと思いました。あんまりこういう詩は書きませんね。

今は新曲いっぱい頭使いながら作ってますが色んな曲だったり

Halujioぽく無いけどHalujioぽい曲も作って行けたらと思います。楽しみにしてて下さい。



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セピア


ご無沙汰もご無沙汰です。高畠です。

先日勝手にレコ発ツアーが終わりましてツアー終わりのロスを感じてます。

来て頂いた方々ほんとにありがとうございました。

さてこの不定期曲解説配信ですがそのコンピに収録されております

「セピア」という楽曲について書いていこうかと思うのですが

この曲はHalujioの中でも大長考のすえ生まれた曲でして

レコーディングの前日にやっと出来上がった色々と思い出深い曲なのです。


最近オケ作りはほぼパソコンで使っていて

その分一人でやりたい構成などやらせてもらえてるのでオケの制作自体は早かったのですが、

メロディーが出来ても納得出来ず推敲と妥協を重ねまくった結果前日やっとのことで作れたという訳です。

故に歌詞も前日書き上げたのでもう少しああしたいこうしたいはありましたが、

それはそれでこの曲っぽいし言いたい事は概ね入れられてるので気に入ってはいます。


セピアという曲は「思い出」がコンセプトになっていて主に学生時代の事を思い浮かべて書きました。

青い春と書いて青春と読みますが個人的にはそんなに爽やかな感じではなく酸いも甘いも経験しながら卒業していくのが

青っぽいというより赤っぽいなと思っていて、

だいぶ辛い事の方が多かったし今タイムリープ出来るなら絶対こんな事しないのにって事柄が多すぎて

ほぼ黒歴史といっても忖度無いくらい恥ずかしい事も学生時代ありました。


けど多分そういう経験してなければ今みたいな少し捻くれてる歌詞を書いてないだろうし、

そもそも大学も行かずバンドやってないだろうと思うんですよ。

何かしら失敗って選択をしながらも今に生きていて、

あの時は頭抱えるくらい赤面してた事も今になってはそんな事すらも恋しいと思う訳です。

当時夢に思ってた希望と言いますか、自分的には託してた感がありましたね。

思っているだけで上手く行かなくても頑張れる原動力だった様な感じです。


そういうのって時間が経てばあんな事思ってたな程度で終わる気がして、

でもセピアを作ってる時もしかしたら今も近くにいるんじゃないかっていう感覚がして、

今もその希望が自分を構成してくれてる気がしました。

そんな希望との曖昧な距離を気まずい、気まずくないって表現したのは可愛すぎると思いましたが…笑

まとめると諸々そういう経験に色味があるとするなら時間が経ってセピア色になった時には全部同じ色になりますからね。

等しく自分の経験になってあると思います。結構歌詞の中に色味を入れてるのもそういうの表現したくて書きました。

ここまで書いて思ったんですけどこの世にちゃんと歌詞出てないですよね笑

今回はこの歌詞がってよりはこういう気持ちで書きましたって感じになりましたが

これからもセピアを聴いてあげてください。(コンピ結構余ってるよ…?)



セピア

尊く揺らいでいつまでも待ってる

青とは違う様な赤く燃えている春

躍起に成らずも徘徊の深夜も

帰路のオレンジに

敵わなくてただ泣きそうで

ポケットの隅にある

明らかな違和感に

見つかってしまった

モノクロのキャンパス

踊っている託していた希望

まだそこでどうして

気まずそうにして隠れてしまっているんだろう

街はきっと雨に降られても

いつまでもそのまま

あの日と変わらず過去を生きている


堪らなく拘る可欠の不必要

あの日に戻ればなんてつまらないよな

だって

声は止まらずに魂は揺らいで

眼差し一つで

成り立っている不自然な摂理

ここには無いんだろうな

幾つもの色達に

抗ってしまった

カラフルなキャンパス

引きずった悲惨な思いも

今に変わって行き

それが自分だと分かっているんだ

踊っている託していた希望

きっとずっとそこで

気まずくない距離 保っていたんだ

そうだろう

霞んでいて思い出せないのは

痛む心臓の裏

隠せないままで

踊っていた、笑っていた、泣き叫んだ、恨んでいた

走り出した希望 止めないままでいたくて

青く澄んだ綺麗な想いに

目が泳いだ赤い春も

今だからただ全て恋しい



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スバル


ご無沙汰しています。高畠です。

メンバーの脱退やらでバタバタしてましたが相変わらず元気に曲を作ったりしてます。

三回目となった投稿ですが今回話したいのはスバルという曲です。

の前に、この曲は今でこそ自他共に認める良曲()ですが最初かなり自信がなくてfullと言う曲と一緒にメンバーに

聴かせたところスバルの方が高評を頂き結構ビックリした記憶があります。

スバルと言う曲名も何か星っぽいなぁと思って付けましたし自分にしてはかなり早いペースで書いたからか歌い始めたら

ラスサビまで間奏なく歌い続けなきゃ行けない訳なんですよね。とても大変です。

前置きも長くなりましたが本題に。


先程、曲名付けたのも星っぽいからと書きましたが実は制作途中は「対峙」と言う仮タイトルでした。

結構自分自身、自問自答を繰り返す人間なのですがあの時こうしとけば良かったなんて

死ぬ程ある生き方をしてきた訳でして、一つの消化の為に書きました。

流石に対峙は渋すぎると変えたのですが、要はこの曲は自分との対峙を歌ってる訳ですね。

Bメロで

正直もっと素直に生きたかった

と歌ってますが、解説的に言うならここが全てな訳でして、Aメロ、サビは難解に歌詞を書いてますが

結局人としてどうありたいかと対峙して出てきた言葉なんです。

素直に生きるのって難しいですよね。学生時代の嫌な思い出とかたまに思い出すと後悔したりしますが、

そんな時やはりもっと素直に自分を出しておけばと後悔をするものです。

そして最後の節で

ただ今を耐えるんだ

ただ意味を探すんだ

と自分を鼓舞し耐えながらも今呼吸をしてる意味を見つけると言う歌詞に繋がっていきます。

どうしようも無い時自分でもこの歌詞を見て頑張ろうと思えるので皆さんも思ってくれていたら嬉しいです。

高畠でした。



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ボクノロン


ご無沙汰してます。高畠です。

前回は浅呼吸について書きまして、メンバーからこれで終わらせるのは勿体ないとのお言葉を頂きましたので

別の曲の解説をしようかなと思いまたこうして文を考えてます。

で、何の曲にしようか迷ったんですけれど今回はボクノロンと言う曲にしようかと思います。

多分ライブで一番やってるしHalujioの曲の中でも古株の曲ですし、

何ならHalujioを組む一年ぐらい前とかに宗光に聞かせてました。

EggsにCD発売前に先行で配信したりもしてましたね。

ボクノロンって言う題名は実は高校生時代からあって字面だったりが気に入っていたのですが、

これと言う曲も書けずにずっと自分の中で眠っていた題名だったんですけれど

いざ、Halujioを始めようとした時に自分がバンドをやる意味とか初期衝動的な部分を曲にしたくて

ポロポロとアルペジオ弾いてたら最初のイントロが出来てそのままするする書けました。

内容は歌詞のまんまで最初のAメロの


話したい事すら色々あって

それでも何かを押し殺していた

確かに歩む道は多すぎて

いつの間にかすれ違う


は、バンドやりたくて歌いたい事はあったけど出来なくて、

そのまま生きていたら気付いたらこの気持ちも忘れて普通にサラリーマンとかやったりしてたのかなぁ

みたいな気持ちで歌ってました。

元々学校に通っていて、一年で終わる学校だったんでもう夏頃には何社か内定貰ったりしている中で

バンドやるかやらないかを迷っているのがそのまま歌詞になってる感じですね。


幸せを幸せだと思える事もなく只々

僕の中の論理は今もずっと唱えてる


これはサビの歌詞なんですけれど、幸せっていう気持ちは人それぞれだと思うんですけれど悲観的で根暗な高畠少年は

本当にこれで良いのかなぁとか本当にこのままで良いのかなぁとか何回も心で思ったりするんですけれど、

バンドをやる!っていう人生を選んだ事で最早、これが正解か失敗かと言うよりはもう曲を歌う事しか無いというか、

これから色んな事を思った歌詞を聞かせますよとかそう言う感情を僕の論理と名付けて書きました。


今の時期だからこそ出来る限り自分を信じて音楽を発信出来たらと思います。高畠でした。



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浅呼吸


ご無沙汰してます。Halujioのギターボーカルの高畠大知です。

9/30にリリースしたcomradesというepから浅呼吸という曲のMVを出しました。見て頂けましたか?

今回は発表に伴って折角なので曲の解説をしていければと思います。

と言っておきながらHalujioの曲の歌詞を見ていただければ分かると思うんですけれど、遠回しに書いていたり

人物なのか情景なのか曖昧に書かれてると思うんですけど、やっぱりラブソングとかみたいに一方的に

『あなたがこうでこうなって好きだ』

とか書ける人間では無いし、自分の思っている事を当て付ける程大した人間でも無いので、

解説と言っておきながら聴いてみて、私的にはこう聴こえる〜とかでも全然構わないです。寧ろそうやって書いてます。

なのであくまで参考程度にお読みください。


まず、前やってたバンドで深呼吸って言う曲があって個人的にも好きですし周りからも良いと言って貰えてた曲があって

その曲のオマージュと言うか相対になる様な曲が欲しくて作りました。

深いの反対なら浅いかな?と思って浅呼吸と名付けましたがタイトル自体にあまり深い意味は無かったです。

存在する言葉なのかな?

自分自身、曲作る時にメロディーと歌詞が一緒に出てくる人なんですけれど、

勿論無意識に出てくる歌詞なのでこう言う事歌いたがってるのかな?とか後から気付くことも多くて、

comradesの中でもアレンジとかが一番難航してた曲だったのもあり心境的に

(あーこのバンドのこの曲のアレンジパクりたい、、、)

だとか

(この曲、別のバンドの曲に寄せ過ぎじゃね?)

などのヘイトから段々自分自身に色んな曲に浅呼吸って曲はどうだ?とか結構迷走してました。

でサビの冒頭だけ歌詞が決まってて

『微かに揺れてるあなたに会えるなら』

の部分がなんだか人というか曲に対して歌ってるなと思いそこから歌詞を書き始め、結論から言うと

「周りのバンドより良い曲書きたい!と思うけど結局の所、

俺の作る曲も結局その周りから影響受けて書いてしまうんだよなぁ」

という歌詞になりました。


『みんな違って良いが

その違いも分からない』

とかは自分の中のヘイトの部分で

『微かに触れてる

完成の予兆に

浅い呼吸の中でさえ

感じれない方が楽なのに』

とかは、なんだかんだ言っておきながら実際曲を第三者目線で聴くと何が特別なのか分からない、

と思わない方が楽なのに。

という心情が歌詞になってます。

要はプライドとかが高い人間って言うのを認めたく無かったのかも知れません。

良いものは良いし、悪いものも良いと思えてから曲が素直に書けるのかも知れませんね。

長くなりましたが全部の部分に歌詞を当てて解説していくと、

それこそ当て付けみたいになりそうなので大雑把に解説しました。

実質世の中が世の中なので活動休止中みたいになってますがライブ再開した時の為に必死に曲作りに励んでいます。

常に浅呼吸の歌詞の様な気持ちで曲を書く根暗中の根暗なので少しはポジティブに歌詞も書いていこうと思います。

この曲で始まるライブでまた逢いましょう。高畠でした。

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